目次
インプラントを使った歯列矯正
インプラントで矯正?
芸能人やスポーツ選手など、綺麗な歯並びの笑顔は、人に与える印象を大きく左右しますよね。白い歯がキレイに並んだ状態だと、それだけで人に好印象を与えます。近年歯に対する意識が向上する中で、矯正したいと言う人は後を絶ちません。ですが費用や特に時間が掛かってしまうことから敷居が高く感じられるのも現実です。
インプラント矯正は、人工歯根をアゴの骨に埋め込むインプラント技術を活用して行われる、新しい歯の矯正方法です。船のアンカーのように、インプラントを支点として矯正したい歯をひっぱるので、通常のブリッジなどの矯正より短期間で確実に矯正できると言われています。
これまでの一般的な歯の矯正を行うには、矯正するために健康な歯を抜いたり、ワイヤーで歯同士をひっぱり合う方法などがありますが、この方法だと矯正期間が2~3年と非常に長く、見た目にも目立ってしまったり等の問題がありましたがインプラント矯正だと約半年という圧倒的に短い期間で矯正が可能になるのです。そのことから矯正が今までよりも身近に感じられるようになったようです。
インプラントとインプラント矯正の違いは?
インプラントは、簡単に言いますと歯が欠損している場合のみで、事故や虫歯、歯周病などで失ってしまった歯のかわりにアゴの骨に人工ネジ(人工歯根)を埋め込み人工の歯を埋め込む治療のことを指します。一方、「インプラント矯正」はインプラントの技術を活かした矯正方法のことです。
インプラント矯正とはインプラントの技術を活用した確実・短期な矯正法です。矯正用インプラントは一般的な歯科用インプラントとは違い、長期間使うものでも、噛むためのものではありません。そのためインプラント自体は長さは10mm程度、太さは1.5〜3mm程度の小さなインプラントを使用します。このようにインプラントとインプラント矯正は目的、手法共にまったく異なるものと言えます。
~矯正用インプラントを入れる方法~
簡単な手術で、まず麻酔をし、矯正用インプラントを入れる場所に1mm程度の穴を空けます。矯正用インプラントを穴の中に入れます。時間は15分程度、痛みや出血はほとんどありません。また手の際は麻酔をしますので痛みはありません。麻酔が切れて2日ほどは少し痛む事がありますが、その際は痛み止めを服用すれば大丈夫な程度の様です。
インプラント矯正のメリットとデメリット
メリット
短期間で完了する
インプラント矯正大きなのメリットは、なんといっても「矯正にかける時間を大幅にカットできる」ということでしょう。通常2年以上かかる歯の矯正が、インプラント矯正だとわずか半年程度と大幅短縮が可能。また予定通りの治療目標を達成できるので忙しい社会人の方にもおすすめです。
抜歯の必要がないケースがある
がっちりと骨に固定されたインプラントを支点として、奥歯を含めたすべての歯を後ろに移動させることができるようになり、矯正のために健康な歯を抜かずに治療できるケースがあります。
ガミースマイルの改善
ガミースマイル(笑った時に歯茎が必要以上にみえること)の改善にはインプラント矯正は有効です。インプラント矯正によって歯列全体を引き上げることができるようになり、従来のガミースマイルの治療に必要だった切開手術なしで改善が可能になりました。口腔状況によっては、前突している歯と歯茎を下げるためのスペースを作り、第一小臼歯を抜歯する場合もあります。
※効果には個人差があります。症状によって上記のメリットが該当しない事もあります。
デメリット
矯正用インプラント埋入の為の手術が必要
インプラント矯正をするには歯科医院でのインプラント埋入手術がが不可欠となります。また埋入した後に周囲の清潔を保っていないと虫歯感染や歯周病のリスクがあります。
耐久性に問題があるケースも
小さなインプラントを使用しているため治療中インプラントがはずれることがあります。また矯正用インプラントは、短期間しか使用しないものという前提で作られているため、耐久性がありません。
年齢制限がある
原則的にあごの骨(顎骨)の成長が終わったとされる、骨がしっかり成長した16歳以上と年齢制限もあり高校生以降の方が対象です。
インプラント矯正を検討している皆様へ
インプラン矯正は比較的新しい治療法です。メリットとデメリットを把握した上で、歯科医師と納得がいくまでカウンセリング、相談のもと、インプラント矯正を使用するかどうか判断して下さい。
安全で安心なインプラント治療を行う歯科医院への通院をおすすめしています。