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保険診療で白い歯に(実体験)
現在でも保険内治療において奥歯に用いられることが最も多いのは金属色の銀歯です。銀歯は金属ですので耐久性があり、かけたりする事無く長持ちします。
一番のメリットは保険が適用されるので安価で済むことです。ですが鏡で口の中を見た時や、大口を開けて写っている自分の写真を見たとき、予想以上に銀歯が目立って見えて気になったことはありませんか?奥歯ならまだしも前歯や口をあけるとすぐ見えてしまう箇所の銀歯はとても目立ちます。
最近では芸能人や欧米のスターなどの影響で、私達日本人も白い歯に対して憧れを持つようになり、ホワイトニングや矯正などの審美歯科に関心をもつ人が増えました。それに伴い過去の虫歯治療の際に入れた銀歯を外して白い材料で治す人も増えてきています。白い歯にはいくつか種類があります。
従来は基本的に白い歯となると保険外の高額なものでしたが、最近では条件付きで保険適用になる場合もあります。かくいう私も実は最近虫歯治療で下の歯の小臼歯、5番の神経を取り、クラウンを被せる羽目になってしまいました。
私は口が小さめで、笑っても上下4番までしか歯が見えないのですがそれでもギリギリ見えてしまうかもと思うと不安で白い歯という選択になりました。一般的には5番の歯は上下共に微笑む程度でも見えてしまうと思います。私は近いし、通いやすいからという理由で近所の歯医者に通っていますが、そちらで提示された金額は11万円。非常に高額と感じました。
白い歯の種類は下で紹介しますが私の通う歯科医院では白い歯はセラミックの中でも一番すぐれた審美性と耐久性を誇るジルコニアセラミッククラウンのみという事でした。虫歯治療を続けるうえで、選択肢が少ない歯科医院というのは個人的には如何なものかとここで少し自分が通う歯科医院に懐疑的になってしまいました。なんとなくですがどんな治療にでも患者に選択の余地があることで、歯科医院が患者に対して寄り添った治療法を提示してくれるように感じます。あくまで個人的な意見ですが。
白い歯の種類(保険適用)
コンポジットレジン
すべてプラスチックで出来ている。銀歯良い見た目が良いがセラミックより着色しやすく、変色しやすい。(700~4000円)
ハイブリットセラミック
プラスチックと陶器の混合。コンポジットレジンより審美性、耐久性ともに優れているが保険適用のハイブリットセラミックは種類、製品が限定されていて、保険が適用になる部位は限定されていて、適用になるのは小臼歯と呼ばれる、真ん中の歯から数えて4番目、5番目の歯でCAD/CAM装置を使って作られたものに限ります。(院内にCAD/CAM装置がある歯医者に限られる)さらに、詰め物(インレー)は保険適用外で、被せ物(クラウン)のみとなります。(8000~1万円)
白い歯の種類(保険適用外)
ハイブリットセラミック
保険適用のハイブリットセラミックより色のバリエーションが多く、セラミックより安価ですがセラミックと比べて透明度が低く、やわらかいので摩耗.変色しやすい (2万~10万円)
セラミック
全てセラミック(陶器)で出来ているので天然歯に色が近く透明度が高く、変色せず、歯石も付着しにくいですが、強度が高いため、強い力で欠けたり、割れやすく、また割れないように分厚く作らなければならない為歯を削る量が多くなります。(3万~15万円)
本当に保険で白い歯になるのか実際に保険適用になる歯科医院へいってみました
上記がおおまかな白い歯の種類と大体の相場になりますが今回私は白い歯で保険適用となるハイブリットセラミックを検討しています。
理由は一番は安価で白い歯になるならという安直な理由ですが、それ以外にも本当に白い歯が保険適用になるのか?また実際白い歯をいれてみて付け心地や質感などどのようなものなのかという単純に興味を持ったからです。
また同じような悩みを持つ人がこの記事を見ることで選択肢の一つとして参考にしていただけたらと思います。上記にある通り、CAD/CAM装置を作られるものに限られるとの事なので私の通っている歯科医院ではできません。
まず、神経の消毒などの処置をすべて終わらせた段階で CAD/CAMをつかった白い被せ物の装着が可能な歯科医院をネットで探しました。幸い私の住む地域の最寄駅から2駅ほど行った場所に見つかりましたので電話で早速予約し、行ってみることに。気になる結果ですが... ちゃんと白い歯になりました!!!!!本当に驚きです。厳密にはコンポジットレジンでしたが。
患者の意見を尊重し、また症状にあった一番ベストな提案をしてくれて歯を大事にしてくれる歯科医院
まずカウンセリングの際、以前の歯科医院での処置の説明、自分の歯の状態、またクラウンを被せるように言われたと伝えました。
すると、歯の状態とレントゲンを確認し、クラウンではなく、今ある歯を活かし、詰めることになりました。歯科医師が「虫歯が深く、確かにクラウンを被せたほうがいいかもしれない。でもまだこれだけ歯が残っているのでもったない。取り合えずレジンを詰めてみ様子を見てみましょう。
「クラウンを被せるのはそのあとでも良いと思います」と言ってもらえ、私としてはうれしい誤算でした。詰め物なので即日治療は終了です。歯型をとって作る被せ物と比べると、虫歯に直接詰めなければならないので、歯科医師の技量に大きく影響される、比較的難しい方法で、できる歯科医院は限られるそうです。
手間もかかるうえで安価ですからきっと歯科医院にとっては歯形をとってなおす方が容易だと思います。仕上がりも治療したところが分からないほど満足のいくものでした。年数がたてば変色もあると思いますが。もちろんクラウンを被せるのも保険が適用されるとのことで、これから治療が必要になったとしても安心できます。本当に本当にお世話になりました。ありがとうございました。
~まとめ~
今回私は安価で白い歯にできるならという安易な考えでCAD/CAMをつかった白い被せ物を検討しましたがが、本来詰め物・かぶせ物の材質を決める時、「値段」「見た目」だけでなく詰め物自体の耐久性の違いなど、多角的に見てメリット・デメリットを洗い出し、自分に最適な治療法を選びたいものです。
また、詰め物・かぶせ物をしている以上、取れてしまったり欠けてしまうリスクは付き物です。突然取れてしまったらどうしたら良いのか、すぐに虫歯は進行してしまうのかなど、事前にある程度知っておけば落ち着いて対処できます。
正直、歯科医院によってこんなに治療の方針に違いがあり、選択の幅があるのにはとても驚きました。後悔しない為にも自分である程度の情報収集や知識を備えるなどすることで後悔のない治療を受けることができると思います。